M字の次は...(下ネタではありません。)

M字カーブ「谷」緩やかに

(2017.9.9(土)付 日本経済新聞土曜版 1面トップより)

 

◆M字カーブとは。

15歳以上の総人口に対する労働力人口の割合を折れ線グラフにした際、アルファベットのM字型になること。これは、30歳~40歳代の女性が出産や育児のため労働から離れることによるものであり、欧米と比べ、日本は極端に谷が深くなっていた。

 

◆なぜその谷が緩やかになってきたか。

企業が女性の離職防止のため、育児休業制度の整備を進めているため。

 

◆さらなる課題は。

保育所不足による待機児童が、2万6千人存在する。これを解決しないことには、M字カーブを完全に解消するには至らない。

また、夫だけで生活を賄っていくことができず、やむを得ずパートに働きに出る女性多い。賃上げや、在宅勤務等の生産性向上がカギとなる。

 

◆所感

平均初婚年齢、生涯未婚率の上昇を忘れてはいないか。結局のところ、結婚、出産を経験しない女性が増えてくれば、労働から離れることもない。その状態でM字が解消しても、次に待ち受けるのは、右肩上がりのグラフとなることは言うまでもない。