クソみたいな研修

「自殺社員の遺族が提訴 ゼリア新薬「研修で心理的負荷」」

2017.8.9(水)付 日本経済新聞朝刊38面より

 

【要約】

製薬会社「ゼリア新薬」に所属していた男性社員(当時22歳)が自殺したのは、新人研修で受けた心理的負荷が原因だとして、遺族が同社と研修委託先のコンサルティング会社を提訴した。

研修ではそれぞれの悩みや弱みを打ち明ける「意識行動変革研修」を実施したが、男性は、「一番知られたくなかった同期の人まで知られてしまい、ショックは数倍増しだった」と研修日誌の中で綴っている。

 

【所感】

私も、同様の研修は受けたことがある。本当に、クソみたいな研修だったと未だに思っている。人が信じられなくなったと同時に、仮面をかぶり、完全に人間関係を割り切るようになった。仕事とは、会社、社会とはこういうもんだと。

この方は、人を信じ、思いやりのある優しい方だったのだろうと窺える。私はたまたま同期に信頼できる人たちがいてくれたから乗り越えられたが、世の中優しくて信頼できる人ばかりではない。学生から社会人への転換を図るうえで、「渡る世間は鬼ばかり」精神で臨むのがベストだと、私は思う。